試験例
土中モデルによる遮水性の検証
モラン工法により構成される土中状況を模したモデルを作成し、その遮水性能を検証します。
1日目
水投入直後、遮水材が水分を含み、遮水層が形成され透水が止まりました。
3日目
遮水層の形成がゆるやかに進んでいきます。
5日目
遮水層の形成が止まり完全に遮水されました。実験を通して、水投入直後から透水は見られず、遮水材による効果が視覚的に確認されました。
モラン工法 施工前後における保水機能の比較
昭和48年に県営圃場整備事業により圃場整備工事が行われた水田を対象として、モラン施工前後の水位の傾向を比較します。
この水田は整備事業から40年以上が経過しており、近年、畦の劣化によって隣接する水田への漏水が目立っています。
試験機器一式
試験機器設置
モラン工法”施工前”の24時間水位変化
24時間の減衰深さは0.1475mから0.1275mであることから、湛水深減衰量は2.0cm/日となります。今回は、2.0cm/日以上の水深低下を漏水田と定義します。これは各農薬メーカーの取扱説明書に使用不可水田として記されている数値です。
モラン工法”施工後”の24時間水位変化
24時間の減衰深さは0.1505mから0.1475mであることから、湛水深減衰量は0.3cm/日となり、保水機能の大きな改善が見られました。
経年変化の検証
モラン工法施工より5年が経過した畦を試験的に掘り起こし、遮水壁の経年変化を確認します。
モラン工法施工後5年経過(2012年施工)した畦の試掘
遮水壁の状態
遮水壁は健在です
無硬化・軟粘性持続状態
遮水機能も持続されています