SDGs達成に向けた取り組み

「畦の漏水をなんとかして欲しい」
ある農家の方の悩みからモラン工法は誕生しました。

農業の抱える問題は少なくありません。
高齢化や担い手不足、管理負担の増大、荒れていく水田。漏水する畦はその最たるものでした。
しかし、畦の改修には多くの時間と費用がかかります。

当社は地域に根ざした企業として、
「誠意と調和と技術を通して地域社会に貢献します」という経営理念のもと、
課題解決に取り組んでまいりました。

その結果誕生した「モラン工法」は従来工法に比べて非常にメリットが多い革新的な工法であり、関係各所からの表彰を始め、特許の取得という形で認めていただきました。
多くの方々のご尽力のおかげで得られたこの成果は、農家の方々の悩み解決だけでなく、社会的価値の創出や課題の解決にも貢献できるのではないかと私達は考えました。
当社では、この工法の普及を通じて「持続可能な開発目標(SDGs)」の達成に向けて積極的に取り組んでまいります。

モラン工法普及の取り組みについては引続き新着情報にて定期的に皆様へお知らせしていきます。

野原工業株式会社のSDGsへの取り組み

SDGs項目

ターゲット

創出する社会価値

取り組み

 持続可能な 食料生産基盤の整備 水資源の問題解決 環境負荷の低減
2.4 2030年までに、生産性を向上させ、生産量を増やし、生態系を維持し、気候変動や極端な気象現象、干ばつ、洪水及びその他の災害に対する適応能力を向上させ、漸進的に土地と土壌の質を改善させるような、持続可能な食料生産システムを確保し、強靭(レジリエント)な農業を実践する。 モラン工法が漏水に起因する農薬の効果低減、水稲の生育不足、水管理の負担を解消し、生産性、生産量の向上に貢献します。 また、半永久的な遮水効果、人体や環境に無害で安全というメリットを活かした持続可能な農業基盤の確立に貢献します。
6.4 2030年までに、全セクターにおいて水利用の効率を大幅に改善し、淡水の持続可能な採取及び供給を確保し水不足に対処するとともに、水不足に悩む人々の数を大幅に減少させる。 畦畔の漏水を防ぎ、農業用水をはじめとした水資源が適正に循環する社会の実現に貢献します。
12.4 2020年までに、合意された国際的な枠組みに従い、製品ライフサイクルを通じ、環境上適正な化学物質や全ての廃棄物の管理を実現し、人の健康や環境への悪影響を最小化するため、化学物質や廃棄物の大気、水、土壌への放出を大幅に削減する。 国土交通省(建設機械に関する技術指)に基づき、環境負荷の少ない施工機械を使用するように努めます。 また、本工法は従来工法に比べて施工日数が約1/5と非常に早く、活動に伴う重機の環境負荷量を大幅に低減することが出来ます。一般的な作業機械が1年間に約30tのCO2を排出すると仮定すれば、24tのCO2排出量を削減できると推定されます。※0.45m3級バックホウ、1200時間稼働/年、軽油CO2排出量2.58kg/Lと仮定。
12.5 2030年までに、廃棄物の発生防止、削減、再生利用及び再利用により、廃棄物の発生を大幅に削減する。 唯一の使用材料であるベントナイトは自然由来の無機鉱物であり、土中で半固形性となった遮水壁には環境及び人体への影響が無く、産業廃棄物には該当しません。※「建設廃棄物処理指針」では、建設汚泥の判断に関して掘削物が泥状を呈するか否かという物理的な性状を判断基準としており、ベントナイト等の含有成分は基準にありません。

SDGsとは

2015年9月、ニューヨーク国連本部で開催された「国連持続可能な開発サミット」において「2030年までに達成をめざす持続可能な開発目標(SDGs)」が193の加盟国の全会一致で採択されました。
これを受けて「誰一人取り残さない-No one will be left behind」を理念として持続可能な社会を実現するための重要な指針である17のゴールが持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals:SDGs)として設定されました。
SDGsを達成するために民間企業や市民社会が足並みをそろえて取り組み、連携することが求められています。


※参考リンク 国際連合広報センター

今後もモラン工法は日本の農業基盤である水田を守るため、持続可能な未来のため、長寿命、安価、環境にやさしい工法として普及するよう研究開発に努めてまいります。